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加速化するフリーエージェント的な働き方

23:09

日本社会は決してアメリカ社会の後追いではないと思いますが、もっとフリーエージェント的な働き方が加速度的に広まってくると思います。


(1)インフラ

ここ数年でIT技術のインフラが圧倒的に良くなりました。オンラインストレージや大容量のウェブメール、SaaSなどの低価格ソフトの発達。初期投資はほとんど無しで、十分なビジネス環境を構築できるようになりました。フリーエージェントだからこそ、ほとんど無料でそろえられます。


そしてオフィスに関しても極めて有利なインフラが整いつつあります。スターバックスなどに代表されるカフェが充実してきています。電源利用も可能な環境です。1日数百円で多くの時間と場所を確保することができます。


また、WiMAXのような高速データ通信環境も整備されています。外出先であっても都心部やカフェ内であればストレスなくインターネットが利用可能です。



(2)社会情勢の変化

昨今の社会環境の変化がより強くフリーエージェント化を後押しすると思います。現在の企業はやはり子供のいる家庭や女性に配慮した就労環境が提供されているとは言いがたいです。9時から18時のいわゆる定時勤務に対しては多くの方が強い不満を抱いているのではないでしょうか。



また、高齢化が進行していますが、一部の方々は定年退職後も働くことを強く希望しています。企業によっては再雇用で受け入れているところもありますが、低コストで起業できるインフラがありますので、今までの経験を活かしてフリーエージェント化する方が出てくるのではないでしょうか。再雇用によって役割度を制限されるよりも、自分自身の好きなことを新たに始める。そういった価値観を持ち出す人たちも出てくるでしょう。



このような流れを受けて、今後日本でもフリーエージェントを対象としたビジネスが数多く出てくるでしょう。より快適なITインフラ、オフィス、コミュニティ、その他サポートなど。ビジネスは限りなく思いつくはずです。


フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるかフリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか
(2002/04)
ダニエル ピンク玄田 有史

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